ヘルペスとは
小さいみずぶくれが集った皮膚病で、症状が比較的軽く主に顔や陰部にできる単純疱疹と神経痛のような痛みを伴って顔や体の比較的広い範囲に帯状にできる帯状疱疹の2種類があります。
見ただけで診断するのが難しいときは、帯状疱疹かどうかを約10分で検査することもできます。
単純疱疹とは
単純ヘルペスウイルスの感染が原因で、主に顔や性器の一部の比較的狭い範囲にできます。唇や口の周りにできたものを俗に「熱の花」などといいます。初めてできたときは、熱が出たり、痛みを伴うことがあります。
いったん治っても、ウイルスが体の奥に隠れていて再発しやすい傾向があります。2回目以降は症状が軽くなりますが、ピリピリする感じがあることが多いようです。再発は、カゼ、紫外線、ストレスや過労など体力が衰えたときにおこりやすくなります。また、この病気は他の部位や人にうつることがあるので注意が必要です(特に性器にできた場合)。
帯状疱疹とは
小さいころにかかった水痘(水ぼうそう)のウイルスが体の奥に隠れていて、免疫力・体力が衰えたときに帯状疱疹として発症します。高齢の方がかかりやすい傾向にあります。神経痛のような痛みを伴って顔や体の左右どちらか片側の比較的広い範囲に帯状にできるのが特徴です。
後遺症として、神経痛や瘢痕(キズあと)を残すことがしばしばあります。いったん後遺症が残ってしまうとなかなか治療が難しいので、発症したら早めに治療を受けるようにしましょう。
単純疱疹・帯状疱疹の治療
抗ヘルペスウイルス薬という専用の薬が、塗り薬、飲み薬、点滴としてあります。単純疱疹の場合は、塗り薬や飲み薬で治療します。帯状疱疹の場合は、点滴や飲み薬になります。
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なお、治療は保険診療になります。健康保険証をお持ちください。
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